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初めて出場した2011年の世界選手権は36位。2年前の世界選手権は21位。3回目の今日。11位。

今日の世界選手権のレースで10番までに入れば1年前にリオオリンピックの出場権が獲得できるレースでした。
僕は11位という結果で9位と10位のイタリアとブラジルの選手と5秒差でした。
僕はラストだいたい700〜600mくらいのところで彼らと同じ位置で泳いでいました。
しっかりと覚えています。
ただ僕らは若干、ゴールに対してまっすぐではなく、外側を泳いでいたので、僕は彼らから自らの選択で離れ、内側に入りゴールを目指しました。
結果論になりますが、この選択が今回、僕が1年前にリオデジャネイロオリンピックの出場権を今日獲得できなかった敗因です。
今回は2,5kmを4周するコースでした。
2周目を泳いでいる途中、4km地点でしょうか。
急に気持ちが悪くなり、呼吸が浅くなりました。身体が急に熱くなってくるのがわかりました。
原因は、スタート時の水温よりも、日差しがどんどん強くなっていきレース中に水温が上昇しためです。僕は手首と足首に低水温対策でホットジェルを塗っていました。自分が予想していた水温よりも2、3度高くなったため、ホットジェルの効果が僕の体調を崩してしまったのです。
身体が熱くなって本当に頭がパニックになって、途中棄権しようか迷いました。僕は何か変えなきゃと思い、被っていたスイムキャップを手でとり、頭が冷えるようにと行動しました。
なんとか2回目の給水ポイントまでたどり着き、砂漠で乾涸びそうになったような身体に
500mlの給水ドリンクを一滴も残さず補給し、集団に戻っていきました。あの給水は本当に命拾いをしたなと飲んでいて感じました。
今までこんな経験はレース中になかったので、本当に焦りました。
よくあそこで諦めずにキャップをはずしたりして、なにかを変えようとして前を向き続けられたなと今振り返ると感じます。
僕は今回ラスト1周の勝負になるだろうと、しかも10km泳ぐ中の最後の数百メートルの勝負になるだろうと。今年のワールドカップなどの過去のレースから想定していました。
実際そういうレースでした。本当にラスト1周はキツかった。何が辛いって全てが辛かった。
ここに来るまでに何百キロも激しい練習に取り組んで準備してきたけれど、辛かった。
先頭引きしていた選手も続々とバテてしました。けれど、皆、自分の国を背をって、自分の人生を懸けて、この今を泳いでいるので、
踏ん張ろうとしているのが良く伝わってきました。
なぜ、僕はあの時、彼らと最後まで一緒に泳ぐ事を選択せず、自分自身で勝負しようと思ったのだろうか。過去の経験上、その選択の方に、確立があったから、あの判断するコンマ何秒で違う進路に移ったんだと思います。
後悔はしていません。勝負をすると決めた判断だったので。
レースが終わって、僕はドーピングの対象になり、ドーピングの尿検査を受けました。
10位になったイタリアのフェデリコ選手もそこにいました。彼とはずっとワールドカップでも戦ってきていますし、個人的にイタリアが好きなので、良く知っている同士のような存在です。
僕は彼におめでとう。と一言、検査を終えて部屋を出る時言いました。
僕は今まで、他の選手が良い結果を出せた時、おめでとうとか勝った相手を讃える事ができる選手ではありませんでした。けれど、今日は無意識に彼に一言 おめでとう。が言えました。
今思うと、きっとそれは僕も今日全力で力を尽くして出た結果だし、彼が僕と同じようにオリンピックを目指しずっと競技に打ち込んできているのを知っているから、素直に言葉が出たのではないかと思います。
少しは人として成長できたかな。
今日、僕は有言実行する事ができなかったし、白黒の世界では黒でした。
けれど、結果を残せなかった事を直に受け止め、腐らず、前を向ける姿勢に切り替えれる
ことはできた。
それは僕は本当に色々な方々に、日本でも海外でも応援して支えてもらっているから、
ゴールして、10番に入れていない事がわかって、なにも考える事ができなかったけれど、
頭の中にたくさんの僕を応援してくれている人達の顔が浮かんだから。
日本では所属の朝日ネットの皆さんがモニター中継で僕のレースを観て下さっていました。
土方社長、溝上取締役、いつも僕の面倒をみて下さっている人事部長の河野さん、社員の皆さんに、今日リオを決めて、会社に戻って再会したかった。その事を考えると苦しくなる。
これが現実なので、ちゃんと受け止めなければいけない。
来年6月ポルトガルでリオデジャネイロオリンピック最終選考会が開催されます。
ここで10番以内に入ると出場権を獲得できます。
今回トップ10に入った国はこの最終選考会には出場できないルールがあります。
前回はこの選考会で6位に入り、ロンドンを決めました。
来年のこの選考会では確実に出場権を勝ち取り、リオに闘いにいきます。
11番という結果の意味をこれから1年間、日々自分に問いただして明日から夢を叶える為に生きていきたいです。
本当に皆さん応援どうもありがとうございました。
僕は必ずもっと強くなってくるので、僕が泳ぎ続ける限り、見守っていてください。
お願いします。

やす





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先週の今日。朝練習と午後練習の間の時間に
本場イタリアで活躍され、北京五輪にも出場されたロードレーサー宮澤崇史さん(http://bravo-tm.com)から
どうしても世界水泳に行く前に学びを受けたく、
無理を言ってお時間をつくって頂き会って頂きました。

僕はオーストラリアに行ってから、テレビやYoutubeでロードレースの試合を観るようになりました。
それはなぜかというとオープンウォーターのレース展開と共通する点があるのではないかと感じたからです。そしてそこから参考したい、応用したいと思ったからです。
僕は他ジャンルから学び、自分の競技に応用するスタイルを良く取り入れます。

それは僕が日本で自分が取り組んでいる競技でパイオニアで、過去に日本でオープンウォーターで活躍した選手がいないのですし、専門的にオープンウォーターを指導できるコーチもいません。

だから例えば起業家の自伝や講演を読んだり、聞いたりして、誰も成し遂げた事のない事業を成功させるプロセスや目標を達成するアプローチ、枠組みを学んだり、
他競技からトレーニング方法や試合に活かせそうな事を探したり、みつけています。
なので、自分でいろんなところから知識や情報を手に入れインプットし、それを実際の競技生活の中でアウトプットして今まで成長してきました。

ただ、やっぱり何事も本当のリアルな事、情報や知識を知る為には実際にその場所で戦っている方に自分が直接お会いし、話を聞かなければ本質はわからないと思っていました。

今年2月に明治大学の先輩、本田直之さん
(http://www.leverageconsulting.jp)のご紹介で崇史さんにお会いしました。

僕は崇史さんから、実際のレースで集団の中ではどういう心理状態で、どういう駆け引きが起きているのか。
ラストスパートの駆け引きやポジションどりはどういう作戦があり、どうスパートしていくのか。

そういうオープンウォーターのレース展開と似ている点のリアルな事が知りたくて、たくさん質問しました。
崇史さんは凄く丁寧に答えて下さり、僕は頭の中にインプットしよう。インプットしよう。と集中して崇史さんの言葉を聞き込みました。

お会いした後もメッセージで前回の世界水泳の結果を崇史さんが分析して下さりもしました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今回、崇史さんから学ぶ事ができた何点かの事はこれからアウトプットして自分の更なる向上にしっかり繋げていきたいです。
お話を聞く前に、こうかな、ああかなと仮説を立てていた事がアドバイスを受けた事でガチッとはまりました。
崇史さんからの学びを最大限に生かし、ヤスにあの時、アドバイスして良かったとおっしゃっていただけるように頑張っていきたいです。
崇史さん、ありがとうございました。今後とも宜しくお願いします!

やす








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