今の自分の実力は世界でどの位置なのかを知れる絶好の機会


 
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来月1日に去年住んでいた西オーストラリア•パースで開催される BHP Billiton Aquatic Super Series Swim the Swan 10km (全豪選手権)まで1週間を切りました。
今日の朝練で追い込みの練習も終わり。来週からは調整に入り、コンディションを高めていきます。
自分の知る限り、この試合でオーストラリア、ニュージーランド、日本の3カ国は今年7月にロシアで行われる世界水泳の選考も兼ねています。
他に、アメリカ、オランダ、イギリス、ドイツから強豪選手もこの試合に参戦します。
アメリカからは昨年のパンパシフィック選手権で優勝したAndrew選手、オランダからはヨーロッパ選手権でロンドン銀メダリストに勝ち優勝したFerry選手が
やってきます。

ロンドン五輪後、小さい頃から描いていた夢を叶え、目指すものがなくなり完全燃焼してしまった後、リオを目指すと決めてから、この2年間本当にいろんな事がありました。

大学卒業する直前まで所属が決まらず、今だから書けますが、その焦りと不安から一時は引きこもりも経験したし、プールにも入っても泳ぐ気もせずに練習できなかった日々もありました。(この時期は本当に今の自分の状況は全く想像できなかったです。)

昨年のBHPの後、前に所属していたスイミングのコーチが辞めてチームが解散し、新しいチームを探すのにも苦労しました。

ロンドン五輪出場を決める前も相当な辛い事や苦い経験をしてきましたが、
それ以上のハードな場面を乗り越えて今の自分があります。

 
今は過去最高の身体のスペックを備え、まだまだまだまだ身体能力向上の余地が無限にあります。自分に可能性しか感じません。

こちらに来てから2年が経ち、やっとオーストラリアやニュージーランドでの試合でも勝てるようになり、
この地域での自分の知名度が確実に高まってきました。こちらでもっと個を確立し、有名になって、須藤元気さんのように逆輸入な感じでいければとイメージしています。
また、昨年10月のW杯でやっとTOP8に入る事ができ、世界の頂上が現実的に見えてきました。

そしてゴールドコーストに来て、ここで競技人生を終えても良いと思うくらいの素晴らしいチームのメンバーの一員になり、
最高のコーチのもと、共に同じ目標を持ち、毎日切磋琢磨でき、私生活でも仲良くできるチームメイト達と出逢い、
自分の競技を取り組むうえでの環境も昨年よりどんどん良くなり、更にプロフェッショナルとしての活動ができる環境が整ってきました。

僕は思います。自分の人生は自分で作り上げていくしかない。どこまで自分が苦境に立たされたとしても、そこから這い上がっていく事ができるか。

それを乗り越え、自分の力にするか。 すべては自分次第だ。 自分の人生は自分がすべて選択肢をし、生き続けなければ行けない。生きている限り。

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明治大学の先輩でお世話になっている本田直之さんの言葉を引用すれば、
僕は大学卒業後、僕の競技生活は常に切羽詰まったサバイバル生活でした。
競技生活をおくりながら、同時に僕はサバイバル能力を養ってこれ、自分のサバイバビリティ(生き残る力)を鍛えることができました。

ロンドン五輪後から今までの乗り越えてきた数々の試練をこの先、財産だと思えるようにしていきたいし、
あんなピンチな状況を乗り越えたんだから、この先どんな危機が訪れてもなんとかなるだろうと、常に心にそういう気持ちを備えていきたいです。

全豪選手権での展望

僕は今回、勝負したいと思ってます。勝ちたい。今まで勝てなかった彼らに勝ちたいです。
昨年、今までとっていた長期オフをとらずに継続してトレーニングに取り組み、自分よりも体格が大きい選手と毎日練習し、その中で勝ち、試合でも勝ち、
力と実績をつけてきました。
この試合で自分より実績のある選手に勝ち、その勝ったという実体験から自信をつけていくことが、リオ五輪でメダルを獲得する為の最前の方法であり
ただただ、その繰り返しだと考えています。

僕は常に前を向かなければいけないし、休んでいる時間はありません。限りある人生の時間の中で、目に見えないだけでリミットは決まっているわけで
その限られた時間の中でこの今掲げている目標を叶えたい。達成したい。
それが今の僕のモチベーションであり、原動力です。

僕は今まで継続的にトレーニングに取り組む事が苦手でした。
ですが、モチベーションの捉え方に工夫を加え、常に一定のモチベーションを保つことができるようになりました。
改善です。
それが昨年10月以降の結果に繋がっているのではないかと考えています。

明治大学のポスターを撮って下さった加藤さんからの言葉

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加藤正昭さん。僕の明治大学のポスターを撮影して下さった方です。
加藤さんとは、僕の大学生時代に立てた明治大学のポスターになるという目標を叶えたときに出逢いました。
あの時から、僕は加藤さんの事をとても信頼しています。加藤さんは僕にたくさんのアドバイスをしてくださり、
支えて下さります。大学を卒業しても加藤さんとは交流を続けており、僕が海外にいるときはメッセージをしたり、日本にいる時は食事をしながら、僕の近況や悩みを聞いて、一緒に解を見つけて下さいます。

昨年11月から参戦しているニュージーランドオーシャンシリーズの第1戦目で初めて勝つ事ができ、
加藤さんに試合の映像のリンク先と優勝できたという報告をメッセージしました。

加藤さんからは、
「拝見しました。おめでとう。ほんと、素晴らしい知らせをありがとう。ウイナーになると言うことは、ウイナーになるべき人格が備わってきたと言うことでもあります。ウイナーの自覚を味わうことを神様からいただいたと言うことです。自分との闘いは、孤独ですが、神様は、ご覧になっています。ありがとう。」

僕はこの加藤さんからのメッセージを読んで、しばらく考えました。

ウイナーの自覚を味わうこと。

1番でゴールテープを切ったとき、アウェイの地でたくさんの人達に拍手で向かえてもらったあの感覚は
とても気持ちかったです。これが世界選手権、オリンピックならもっと最高だろうとも思いました。
辛いトレーニングを頑張ってきてよかったと思える瞬間は一瞬です。しかし、その一瞬の喜びを味わうためになら
なんでも頑張れると思えるんです。それがアスリートだと思います。
ウイナーの自覚を味わうこと。と加藤さんに言われてこの言葉を見たときに、卒業してから2年続けてきて良かったと思えました。

自分との戦いと孤独。

やっぱそうなんだなあと。再確認しました。
加藤さんに言われると心の底から納得できるからです。

僕が昨年夏に読んだ、本田さんの著書
「なぜ、日本人シェフは世界で勝負できたのか」の188ページに
考えろ、考えろ、考えろ というヘッダーからはじまり、(以下、原文引用)

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(いつもマッシモが「ペンサー、ペンサー、ペンサー」って言うんです。ペンサーというのは、イタリア語で「考えろ」という意味。とにかくいろんなことを考えろ、そして書け、さらに読み返すんだと。それを何回も繰り返すと、違うアイディアが出る。彼は、実は精神科医じゃないかと思うくらいマニアックに、ひとつの事を突き詰める考えるタイプ。でもたしかに、考えることをやめると、その時点で止まってしまうんだと思いますね)
マッシモは「考える事をやめなければ絶対に成功する」という信念を持っていました。
彼が徳吉シェフに語ったのは、三つ星を取ってイタリアンのトップになったけれど、俺たちはここで終わりなのか、そうじゃないだろう、ということ。もちろんビジネスとして成功させなければいけない仕事もあるし、情熱としてやるべき仕事もある、その両方がうまく、回るのがベストなんじゃないか、と。
もはや料理人というより、哲学者のようです。料理の腕はもちろんすごいのでしょうが、やはりそうではないと感じました。
きっと、こうした強い思いがなければ評価もされないし、その評価が続くこともないのです。

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この文章を読んだとき、まず、ペンサー、ペンサー、ペンサーという言葉がとても気に入りました。
そして、常に、考え、それを繰り返す事によって、磨かれていくんだ。信念を持って取り組み考え続ければ、成功に繋がるんだと。ああやっぱそうなんだなと思ったんです。
僕の場合だと毎日、1日4時間は水の中にいます。プールの中、泳いでいる時というのは、チームメイトと一緒に
練習していても、孤独で無の状態なんですね。で、僕はジュニア時代から、この無の状態の中でいつもいろんなことを考えるタイプでした。それの繰り返しで、自分がつくられてきました。

話しは少し脱線しましたが、加藤さんのメッセージで孤独と自分の闘いという言葉を読んだとき、
本田さんの本を読んだ時のこの部分がフラッシュバックしてきて、ああやっぱりこれだよなって。

ぼくにはたくさん応援してくれ、支えてくれる人達がいます。
ほんとうにありがたいことです。
しかし、普段の練習での取り組みやレースでは、常に自分と向き合い、孤独です。
で、必ず目標を達成しなければいけない。
考えて、考えて、悩んで、悩んで、ああでもない、こうでもないって。
そういう状況を続けているわけですから、時には気が狂いそうなときもあります。
でも、ありがとうって言えるんです。

これからも、考えて、考えて、考えて、常に考える事を止めず、自分と向き合う事の質を高めていきたいです。

最後に。
決して、平坦ではなかった大学を卒業してからのこの2年という時間。
確証はなかったけれど、絶対、乗り越えられるとは思っていた。現実そうなった。
道半ば、回り道もしたが、2年前にはなかった世界と戦える能力を備えられたと思っている。

タイトルとおり、この1年は覚悟を持って取り組まなければ、この先はないと考えている。
孤独と向き合い、考える事を怠らなければ、必ずすべてにおいてうまく行くはずだ。

2015年の1発目。覚悟を持ってスタートに立ちたい。

終わり。




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以下記事URL

http://www.huffingtonpost.jp/toru-kumashiro/education_b_6440728.html?ncid=fcbklnkjphpmg00000001

 

 

今日の朝練が終わって、少し休もうと思った時、

たまたまFBを開いたらこの記事が出てきて、興味を持ったので読んでみた。

読んでみて、僕なりの考えがあったから、書きたいと思う。

 

 

 

良い大学に入る事は、
自分の可能性を無限に広げてくれ、
将来に対しての選択肢が増え、
チャンスを掴む確立が高くなると僕は思う。
実際に僕は明治大学政治経済学部に入って、そう実感したし
そこで一般学生と素晴らしい先生方、職員の皆さんと一緒に過ごした
4年間があったから、今の自分が作り上げられたんだと思う。

 

 

 

 

決して、家庭が裕福でなくても、
例えば、スポーツを人より一生懸命取り組んで、結果を出せば、
良い大学に入る事ができます。
僕は高校生の時、将来、水泳でご飯が食べれると思っていなかったから、
絶対、インターハイで優勝して、日本一になって
良い大学にスポーツ推薦で入学しようと決めていました。

 
高校2年生のインターハイで2位になった後から、
複数の大学からスポーツ推薦の話を頂き、
確か、高校3年生の4月か5月くらいには明治大学体育会水泳部からオファーを受ける事を決め、
政治経済学部を選択する事も決めていました。
どうして政治経済学部を選んだかというと、複数の学部を選べる選択肢の中で、
唯一、自分から興味が持て、勉強してみたいと思ったからでした。
高校3年生のインターハイでやっと優勝する事ができ、初めての日本一になることができました。
母子家庭で、大学の授業料をどうやって支払っていくかという問題があったけれど、
僕が卒業した明治大学にはスポーツ奨励奨学金というものがあります。
この明治大学スポーツ奨励奨学金は、
毎年、全学年の体育会生の中で数十人に対して、
授業料相当額の給付(返還不要)をして頂ける制度で
(大学が定めた必要取得単位を満たして、また世界・国際大会で優秀な競技成績を収める必要がある)
当時、僕は大学4年生の時にくるロンドンオリンピックに行く為には
毎年結果を出す事が必要不可欠だと考えていたから、
この基準は絶対クリアできる、しなきゃいけないと思って、
明治大学に入学しました。
当然、クリアできなかったらどうしようという不安もありました。
だから、他の体育会の学生と着眼点が違っていたんじゃないのかなと振り返ってみると思います。
毎年、毎年必ず結果を出そう。

 

 

 

じゃないと大学を卒業できないという意識を常に持っていました。
結果的に、僕は4年間このスポーツ奨励奨学金を給付して頂き、
授業料を払う事ができ、4年で大学を卒業し、学生時代にオリンピックに出場することができました。
スポーツで勝ち上がるには、ハングリー精神が必要だと僕は思います。
競技にかける想い。 何が何でもという気持ちが大切です。
ここぞという勝負のとき、その想いの強さで、結果が変わるからです。
だから、家が貧しいというハンデを持ったとしても、
逆にそれを武器、強さにする事ができるのがスポーツだと僕は考えます。
僕はそういう想いを持って、今まで競技に取り組んできて、
常に篩いにかけられる世界で生きてき、
今もこうして水泳選手として生きています。

 

 
だから、家庭環境が貧しい家に生まれたとしても、その事に対して
悲観したり、グレたりしないで、
(めちゃくちゃ辛い想いや苦しい経験をするかもしれないけど、それを乗り越える事ができれば、強さに変わるから)

 
なにがなんでも、ここから抜け出す、誰よりも上に行きたい、1番になりたい、勝ちたいという気持ちを持って、
スポーツでも芸術でも勉強でもなんでもいいから、
人より、何倍も努力して、結果を出して、
自分の力で自分の人生を切り開いてほしいと僕は考えます。

 

 
もし、そういう境遇にいる後輩達や僕より下の世代の子達がいたら
そうアドバイスしていきたいです。
僕ももっと頑張ります。








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